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rootユーザー

Linux・セキュリティ

手順書の次の行に「root でログインして /etc/sampleapp/app.conf を編集する」とあります。そのとおり root でログインしようとしたら

「その手順書、古いんだ。rootで作業しないで」
「rootユーザー」って、何のことだろう…?

root は、Linuxで何でもできる特別なユーザー(管理者)です。

何でもできるからこそ、ふだんの作業には使いません。

このページで分かること読む 約3分・問題 2問
  • root は、Linuxで何でもできる特別なユーザー(管理者)
  • root(ユーザー)、/(ルートディレクトリ)、/root(root のホームディレクトリ)は名前が似ているが別のもの
  • プロンプトの最後が # なら root で操作していることが多い
  • 何でもできるので、ふだんの作業には使わない

身近な例えで理解する

会社の代表印は、どんな契約書にも押せます。ふだんの書類は担当者の印で済ませ、代表印は決まった手続きで必要なときだけ使います。

  • 代表印root の権限(何でもできる)
  • 担当者の印ふつうのユーザーの権限
  • 必要なときだけ手続きして使う必要なコマンドだけ権限を借りる(→09 sudo)
  • 代表印を盗まれるroot を乗っ取られる

代表印を机に出しっぱなしにして誰でも押せるようにすると、盗まれたときの被害も大きく、誰が押したかも分かりません。root も同じです。

ちょっと確認

Q14択

root の説明として正しいものは?

例えを外して、実際のしくみ

ここからは実際のしくみ
root は制限を受けない

Linuxでは、ファイルの読み書きなどにユーザーごとの制限(→08 パーミッション)があります。root はユーザーIDが0のユーザーで、この確認をほぼ全部通り抜けられます

root と / と /root は別のもの

どれも「ルート」と読みますが、指すものが違います。root は管理者のユーザー、/ はディレクトリの木のいちばん上(ルートディレクトリ→45 ディレクトリとパス)、/root は root ユーザーのホームディレクトリです。ふつうのユーザーのホームは /home の下ですが、root のホームだけは /root にあります

プロンプトの #

bash の多くの設定では、root で操作しているとプロンプトの最後が # になります(→43 ターミナル・シェル)。作業の途中で # に気づいたら、手を止めて今のユーザーを確かめます

ふだんは使わない

root は打ち間違い1つでシステム全体に効いてしまい、誰が何をしたかも追いにくくなります。ふだんは自分のユーザーで作業し、管理者の権限が要るコマンドだけ権限を借ります(危なさと借り方のくわしい話は→09 sudo)

このページのまとめ

root
何でもできる特別なユーザー(管理者)です。ユーザーIDは0です
/
ディレクトリの木のいちばん上(ルートディレクトリ)です
/root
root ユーザーのホームディレクトリです
プロンプトの #
root で操作しているサインのことが多いです
一般ユーザー
制限の中で作業するふつうのユーザーです。ふだんの作業はこちらで行います

先輩のひとことの意味

先輩「その手順書、古いんだ。rootで作業しないで」

「root は何でもできるので、打ち間違い1つで大きな事故になるし、誰の作業か記録にも残りにくい。自分のユーザーでログインして、権限が要るところだけ借りて」という意味です。古い手順書に root と書いてあっても、そのまま従わずに確かめます。

練習問題で確かめる

Q24択

作業の途中で、プロンプトの最後が # になっているのに気づいた。進め方として正しいものは?

参考資料

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