流れ5の2語目 / 10

ディストリビューション

Linux
「OSはLinuxでした」と報告したら
「Linuxなのは分かってる。UbuntuとRHEL系、どっち?手順書が2種類あるから」
「ディストリビューション」って、何のことだろう…?

ディストリビューションは、Linuxのカーネル(→41 OS・Linux)に、コマンドや設定の道具、ソフトの入れ方などをまとめて、すぐ使える形にしたものです。

Ubuntu や RHEL(Red Hat Enterprise Linux)は、その名前です。

このページで分かること読む 約4分・問題 2問
  • ディストリビューションは、Linuxのカーネルに、コマンドや設定の道具、ソフトの入れ方などをまとめて、すぐ使える形にしたもの
  • 同じLinuxでも、ディストリビューションごとにソフトの入れ方(apt / dnf)や設定ファイルの場所などが違う
  • 大きく「Debian系(Ubuntuなど)」と「Red Hat系(RHELなど)」のような系統に分けて考えると、手順書を選びやすい
  • どのディストリビューションかは /etc/os-release というファイルで確かめられる

身近な例えで理解する

同じ日本語でも、地域によって言い方が少し違います。近い地域どうしは言い方が似ています。

  • 日本語Linux
  • 地域ごとの言葉ディストリビューション
  • 近い地域どうしは似ている系統(Debian系、Red Hat系)
  • 細かい言い回しの違いコマンドや設定ファイルの場所の違い

だいたいは通じますが、細かいところは相手の地域に合わせます。手順書も、ディストリビューションに合ったものを使います。

ちょっと確認

Q14択

ディストリビューションの説明として正しいものは?

例えを外して、実際のしくみ

ここからは実際のしくみ
なぜいくつもあるのか

カーネルだけでは使えないので、作る団体や会社ごとに道具を選んでまとめています。まとめ方・更新のしかた・サポート期間がそれぞれ違います

系統で分けて考える

Ubuntu は Debian という系統、RHEL や同じ系統のものは Red Hat系(RHEL系)と呼ばれます。系統が同じなら、手順もだいたい似ています

いちばん違いが出るところ

ソフトの入れ方です。Debian系は apt、RHEL系は dnf を使います(古い RHEL 7 などは yum。くわしくは→48 パッケージ管理)。設定ファイルの場所やサービスの名前が違うこともあります

確かめ方

/etc/os-release というファイルに、名前(NAME)、識別名(ID)、近い系統(ID_LIKE)、バージョン(VERSION_ID)が書いてあります。中を表示するには cat /etc/os-release のようにコマンドを打ちます(打ち方は次のページ)

実行例(練習用に用意した Ubuntu 24.04 で、user2 というユーザーで実際に動かした結果):
user2@vm:~$ cat /etc/os-release
PRETTY_NAME="Ubuntu 24.04.5 LTS"
NAME="Ubuntu"
VERSION_ID="24.04"
VERSION="24.04.5 LTS (Noble Numbat)"
VERSION_CODENAME=noble
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
HOME_URL="https://www.ubuntu.com/"
SUPPORT_URL="https://help.ubuntu.com/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.launchpad.net/ubuntu/"
PRIVACY_POLICY_URL="https://www.ubuntu.com/legal/terms-and-policies/privacy-policy"
UBUNTU_CODENAME=noble
LOGO=ubuntu-logo

ID=ubuntu、ID_LIKE=debian なので、Debian系の Ubuntu で、バージョンは 24.04 だと分かります。

このページのまとめ

ディストリビューション
カーネルに道具をまとめて、すぐ使える形にしたLinuxです
Debian系 / RHEL系
似た作りのディストリビューションのまとまりです
サポート期間
修正(アップデート)が届く期間です
/etc/os-release
どのディストリビューションか書いてあるファイルです

先輩のひとことの意味

先輩「Linuxなのは分かってる。UbuntuとRHEL系、どっち?手順書が2種類あるから」

同じLinuxでも、Ubuntu(Debian系)とRHEL系では、ソフトの入れ方や設定の場所が違います。「どちらの系統か分かれば、使う手順書が決まるから教えて」という意味です。サーバーの管理表に書いてあればそれで分かります。サーバーにつないだあとは /etc/os-release でも確かめられます。

練習問題で確かめる

Q2先輩のひとこと
先輩「その手順書、Ubuntu用だから apt って書いてあるけど、このサーバーはRHEL系だよ」

どうするのがよい?

参考資料

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