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最小権限

セキュリティ

新しく担当するシステムのクラウド環境に、新人のアカウントを追加してもらうことになりました。管理者の権限があれば何でもできて便利そうです

「新人さんのアカウントには、必要な権限だけ渡しておくね」
「最小権限」って、何のことだろう…?

最小権限は、仕事に必要な権限だけを、必要な間だけ渡す考え方です。

できることを少なくしておけば、何かあったときの被害も少なくてすみます。

このページで分かること読む 約2分・問題 2問
  • 最小権限は、仕事に必要な権限だけを、必要な間だけ渡す考え方
  • 理由は、アカウントが乗っ取られたときや、操作を間違えたときの被害を小さくするため
  • 身近な例は、rootで作業しない・必要なときだけsudo・IAMで必要な操作だけ許可
  • 権限は渡して終わりではなく、ときどき見直して、使わなくなったものは外す

身近な例えで理解する

アルバイトには、お店の通用口とロッカーの鍵だけを渡します。金庫の鍵は店長だけが持っています。

  • 渡す鍵権限
  • 通用口とロッカーだけ仕事に必要な権限だけ
  • 金庫の鍵は渡さない大事なものを変えたり消したりする権限は、必要な人だけ
  • 鍵をなくしても、金庫は開けられないアカウントが乗っ取られても、被害が広がりにくい

ちょっと確認

Q1同期のひとこと
同期「とりあえず全員に管理者権限をつけておけば、問い合わせも減るよね」

この考えの問題は?

例えを外して、実際のしくみ

ここからは実際のしくみ
なぜ絞るのか

フィッシング(→63)やマルウェア(→64)でアカウントが乗っ取られると、相手はそのアカウントの権限で何でもできてしまいます。権限が少なければ、できることも少なくなります。うっかり消してしまう操作ミスも防げます

身近な例

Linuxでは、ふだんはrootで作業せず(→46 rootユーザー)、必要なコマンドだけsudoで実行します(→09 sudo)。クラウドでは、IAMで必要な操作と対象だけを許可します(→23 IAM)

最初から完ぺきでなくてよい

AWSでは、まず用意された権限のセットで始め、しばらくして実際に使った操作を確かめ、それだけに絞っていく進め方が紹介されています

見直す

異動や担当替えで使わなくなった権限は外します。権限は「足す」のは簡単でも、「外す」のは忘れやすいものです

このページのまとめ

権限
そのアカウントで「やってよいこと」の範囲
最小権限
必要な権限だけを、必要な間だけ渡す考え方
管理者権限
ほとんど何でもできる強い権限。ふだんの作業には使いません
権限の見直し
使っていない権限を外して、最小に戻すこと

先輩のひとことの意味

先輩「新人さんのアカウントには、必要な権限だけ渡しておくね」

「新人さんを信用していないわけではなく、もしアカウントが乗っ取られたり、操作を間違えたりしても、被害が小さくすむように、今の仕事に必要なことだけできるようにしておくね。足りなければ、そのとき相談して」という意味です。

練習問題で確かめる

Q24択

最小権限の説明として正しいものは?

参考資料

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