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ゼロトラスト

セキュリティ

はじめての在宅勤務の日。VPNで社内につないだのに、社内のシステムを開いたら、またログインと多要素認証を求められました。「社内につながってるのに、なんでですか?」と聞くと

「社内だから安全、はもう古いんだよ」
「ゼロトラスト」って、何のことだろう…?

ゼロトラストは、「社内のネットワークにいるから安全」とは考えず、アクセスのたびに「誰が・どの端末で・何に」を確かめてから許可する考え方です。

このページで分かること読む 約3分・問題 3問
  • これまでの守り方(境界型)は、「社内=安全、社外=危険」と分けて、入り口(ファイアウォールやVPN)を固めるやり方
  • クラウドや在宅勤務で「社内」と「社外」の境目があいまいになった
  • ゼロトラストは、場所(社内かどうか)だけで信用せず、アクセスのたびに「誰が・どの端末で・何に」を確かめて、必要な分だけ許可する考え方
  • ゼロトラストは製品の名前ではなく考え方

身近な例えで理解する

空港の建物には誰でも入れます。でも、保安検査で荷物と体を調べ、搭乗口でもう一度搭乗券を確かめます。建物に入ったからといって、どの飛行機にも乗れるわけではありません。

  • 空港の建物に入る社内のネットワークにつながる
  • 保安検査端末が安全な状態か(更新されているか、など)を確かめる
  • 搭乗口で搭乗券を確かめるシステムを使うたびに、本人と権限を確かめる
  • 自分の便にしか乗れない必要なものだけ使える(→65 最小権限)

ちょっと確認

Q14択

ゼロトラストの考え方として正しいものは?

例えを外して、実際のしくみ

ここからは実際のしくみ
境界型の守り方

社内と社外の間に入り口(ファイアウォール(→06)やVPN(→37))を置き、そこを固めます。内側は信用します。社内にサーバーとパソコンがそろっていた時代には、分かりやすい方法でした

合わなくなった理由

クラウドのサービスや在宅勤務が増えて、守るものも使う人も「社外」にいることが多くなりました。また、フィッシング(→63)やマルウェア(→64)で一度内側に入られると、中では信用されているので、被害が広がりやすくなります

ゼロトラストで確かめること

誰か(多要素認証(→24)などで本人を確かめる)、どの端末か(会社の端末か、更新されているか)、何にアクセスするか(必要な権限だけか(→65))です。アクセスのたびに確かめ、記録を残します。確かめるのは、毎回人に入力させることだけではなく、端末の状態などをしくみが自動で確かめることも多く、条件によって追加の確認を求めます

考え方であって製品ではない

「ゼロトラスト製品を入れたら終わり」ではありません。VPNやファイアウォールも、組み合わせる道具の一つとして使われ続けます

このページのまとめ

境界型の守り方
社内と社外を分け、入り口を固めて、内側は信用するやり方
ゼロトラスト
場所で信用せず、アクセスのたびに確かめてから許可する考え方
認証
本人かどうかを確かめること
認可
確かめた相手に、何をしてよいかを決めること

先輩のひとことの意味

先輩「社内だから安全、はもう古いんだよ」

「社内のネットワークにつながっているかどうかだけで、安全とは決めない。VPNでつないでいても、システムを使うときに本人と端末を確かめるのは、もし誰かが内側に入り込んでいても、勝手に使わせないようにするため」という意味です。

練習問題で確かめる

Q2同期のひとこと
同期「VPNでつないでるんだから、社内システムでは認証なしでいいよね」

この考えの問題は?

Q34択

ゼロトラストについての説明で、間違っているものは?

参考資料

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