可用性・SLA
- 可用性は「使いたいときに使える度合い」
- 99.9%は、30日の月なら約43分止まりうる、という意味
- SLA(Service Level Agreement)は、サービスを提供する会社と使う側の「どれくらい動かすか」についての取り決め
- クラウドのSLAには条件がある
身近な例えで理解する
特急列車は、ほとんどの日、時間どおりに走ります。それでも、大きく遅れる日がまったくないわけではありません。決められた時間以上遅れて着くと、特急料金が払い戻されることがあります。お金は返ってきます。でも、遅れた時間や、間に合わなかった予定は戻ってきません。
- どれだけ時間どおりに走れているか可用性(動いていた時間の割合)
- 遅れたら特急料金を払い戻すきまりSLA(下回ったら料金の一部を返す=サービスクレジット)
- 間に合わなかった予定システムが止まって受けた損(返ってこない)
だから大事な予定の日は、早めの列車に乗るなど自分でも備えます。システムも、止まっても困らない作り(→84 冗長化)を自分で考えます。
ちょっと確認
あるクラウドサービスの「SLA 99.9%」の説明として正しいものは?
例えを外して、実際のしくみ
%と止まる時間
30日の月(43,200分)で計算すると、99%は約7.2時間、99.9%は約43分、99.99%は約4分止まりえます。「9」が1つ増えるごとに、止まっても約束を下回らない時間は10分の1になります
SLAは返金の約束
約束を下回ったとき、料金の一部が「サービスクレジット」として返ってきます。AWSのEC2では、下回り方に応じて10%・30%・100%のクレジットです。ただし自動では返らず、サポートに申請が必要です
条件つきの約束
自分たちのシステムの可用性
クラウドのSLAは、そのサービス部分の約束です。自分たちのアプリの不具合や設定ミスで止まった時間は含まれません。システム全体がどれくらい動くかは、設計しだいです
このページのまとめ
- 可用性
- 使いたいときに使える度合い。動いていた時間の割合で表します
- SLA
- Service Level Agreement。提供する会社が約束する、動かす度合いと、下回ったときの扱い
- サービスクレジット
- SLAを下回ったときに返ってくる料金の一部
- 99.9%
- 30日の月で、約43分止まっても約束の範囲
先輩のひとことの意味
先輩「SLA 99.9%って書いてあっても、止まらないって意味じゃないからね」
「SLAは『これくらい動かす。下回ったら料金の一部を返す』という約束で、止まらない保証ではない。99.9%なら1か月に約43分止まることもありうる」という意味です。止まったときに困らないよう、冗長化などで自分たちでも備えます。
練習問題で確かめる
1か月に、止まっても約束を下回らない時間が「長い順」に並べてください。
下のカードを、正しい順にタップしてください。
参考資料
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