責任共有モデル
サーバーレスの話のあと、新人が聞きました。
「サーバーの面倒をクラウドが見てくれるなら、セキュリティも全部お任せですか?」先輩は構成図に横線を引きました。「線の下はクラウドの会社の責任。ここから先はうちの責任だからね」
「責任共有モデル」って、何のことだろう…?
責任共有モデルは、クラウドの安全を「クラウドの会社が守るところ」と「使う側が守るところ」に分ける考え方です。
クラウドの会社はクラウドそのものを、使う側はクラウドの中に置いたものを守ります。
このページで分かること
- 責任共有モデルは、クラウドの安全を「クラウドの会社が守るところ」と「使う側が守るところ」に分けて考える決まり
- クラウドの会社は、クラウドそのもの(建物・機械・ネットワーク・仮想化のしくみ)を守る
- 境目は使うサービスで変わる
- どのサービスでも、データ・権限・公開設定は使う側の責任
身近な例えで理解する
建物の柱や屋根、共用の廊下が傷んだら、直すのは大家さんです。自分の部屋の鍵をかける、部屋に置いた物を管理する、合鍵を誰に渡すかを決めるのは、住んでいる人です。
- 大家さんクラウドの会社
- 建物・屋根・共用部分データセンター・機械・ネットワーク
- 部屋の鍵・中の物・合鍵設定・データ・アクセス権限
- 住んでいる人使う側
鍵をかけ忘れて物を盗まれても、大家さんのせいにはなりません。
ちょっと確認
Q1対応づけ
EC2でサーバーを動かしています。左の作業は、右のどちらの責任ですか。結んでください(同じものを何度使ってもかまいません)。
左から1つ選び、次に右から合うものを選んでください。
左
右
例えを外して、実際のしくみ
ここからは実際のしくみ
2つの受け持ち
サーバーレスやストレージのサービス
Lambda(→87)やオブジェクトストレージ(→26)では、OSやその上のしくみまでクラウド側が受け持ちます。そのぶん使う側の受け持ちは狭くなりますが、ゼロにはなりません
このページのまとめ
- 責任共有モデル
- クラウドの安全を、クラウドの会社と使う側で分けて受け持つ考え方
- クラウドの会社の受け持ち
- 建物・機械・ネットワーク・仮想化のしくみなど、クラウドそのもの
- 使う側の受け持ち
- データ・権限・設定など、クラウドの中に置いたもの
先輩のひとことの意味
先輩「サーバーの面倒をクラウドが見てくれるなら、セキュリティも全部お任せですか?」先輩は構成図に横線を引きました。「線の下はクラウドの会社の責任。ここから先はうちの責任だからね」
「建物や機械、仮想化のしくみはクラウドの会社が守る。でも、その上に作ったサーバーのOS、データ、権限、セキュリティグループなどの設定は、自分たちで守らなければいけない」という意味です。サーバーレスで任せられる部分が増えても、データと設定は自分たちの責任のままです。
練習問題で確かめる
Q2先輩のひとこと
先輩「ストレージのデータを『誰でも見られる』設定にしてて、中身が漏れちゃったらしい」
これは誰の責任?
Q34択
責任共有モデルについて正しいものは?
参考資料
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