踏み台サーバー
「アプリのサーバーやDBはプライベートサブネットに置く」と聞いて、新人が質問しました。「じゃあ、アプリのサーバーにはどうやってログインするんですか?」
踏み台サーバーは、奥にあるサーバーへ入るための「まずここに入る」専用のサーバーです。
入口を1か所に絞って、そこを固く守ります。
- プライベートサブネットのサーバーには、インターネットから直接SSHでログインできない
- 踏み台サーバーは、作業する人が「まずここに入り、ここから奥のサーバーへ入る」ための専用の1台
- 入口を1か所に絞れるので、守る場所・記録を取る場所も1か所にまとまる
- 踏み台自体が狙われるので、使う人を絞り、アップデートし、使わないときは止める
身近な例えで理解する
橋のない離島へは、本土の決まった港から出る定期船でしか渡れません。乗り場が1か所なので、そこで乗る人を確かめられます。
- 離島プライベートサブネットのサーバー
- 本土の港と定期船踏み台サーバー
- 橋がないインターネットから直接たどり着く道がない
- 港で乗る人を確かめる踏み台で入る人を絞り、記録を残す
渡る道があちこちにあると、そのぶん確かめる場所が増えます。1か所に絞るから、しっかり確かめられます。
ちょっと確認
手元のPCから、プライベートサブネットのアプリのサーバーにログインする順番に並べてください。
下のカードを、正しい順にタップしてください。
例えを外して、実際のしくみ
なぜ必要か
入る順番
手元のPC →(SSH)→ 踏み台サーバー →(SSH)→ 奥のサーバー(アプリのサーバーなど)の順に入ります。奥のサーバーは、踏み台からの接続だけを受け付けます。なお、マネージドなDB(→30)には、ふつうSSHでログインしません
ルールの絞り方
踏み台は「会社のIPから、22番だけ」を許可します。奥のサーバーは「踏み台から、22番だけ」を許可します。どこからでも22番を許可するのは危険です(→06 ファイアウォール/セキュリティグループ)
このページのまとめ
- 踏み台サーバー
- 奥のサーバーに入るために、まず入る専用のサーバー
- 踏み台経由で入る
- 手元 → 踏み台 → 奥のサーバー、の順に入ること
- 入口を絞る
- 入れる場所を1か所にして、そこを固く守る考え方
- Session Manager / Azure Bastion
- 踏み台を自分で置かずにログインできるクラウドのサービス
先輩のひとことの意味
先輩「踏み台経由で入って。直接は入れないよ」
「プライベートサブネットのサーバーには、インターネットから直接たどり着く道はない。まず踏み台サーバーにログインして、そこから奥のサーバーに入って」という意味です。入口が踏み台だけなので、誰がいつ入ったかも踏み台で確かめられます。
練習問題で確かめる
踏み台を使う構成で、22番(SSH)を許可するルールとして、いちばん適切な組み合わせは?
何が問題?
参考資料
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