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オブジェクトストレージ

クラウド
社員がアップロードする資料や、サーバーのバックアップをどこに置けばいいか聞くと
「ファイルとバックアップはS3に置いて。サーバーのディスクには置かないでね」
「オブジェクトストレージ」って、何のことだろう…?

オブジェクトストレージは、ファイルに名前をつけて、まるごと預けておくクラウドの保管場所です。

AWSでは Amazon S3(エススリー)がこれにあたります。サーバーとは別の場所にあるので、サーバーを消してもファイルは残ります。

このページで分かること読む 約4分・問題 2問
  • オブジェクトストレージは、ファイルを「オブジェクト」として、名前をつけてまるごと預けておく、クラウドの保管場所
  • 入れ物(AWSではバケット)の中に、名前(キー)をつけてファイルを入れ、インターネットの通信(HTTPS)で出し入れする
  • サーバーのディスク(ブロックストレージ)との使い分け:ディスクはサーバーにつないで細かく読み書きする、オブジェクトストレージは大量のファイルをまとめて長く預ける
  • 置いた中身を「誰でも見られる」設定にすると、情報漏えいにつながる

身近な例えで理解する

大きな駅の手荷物預かり所では、荷物をまるごと預けて、番号札と引きかえに受け取ります。棚のどこに置くかは預かり所が決めるので、こちらは気にしなくてかまいません。

  • 預かり所バケット(ファイルを入れる入れ物)
  • 預けた荷物オブジェクト(ファイル)
  • 番号札キー(ファイルの名前)
  • 中身の一部だけを入れ替えるのではなく、荷物ごと出し入れするファイルはまるごと置く・まるごと取り出す

ただし、番号札は預かり所が決めますが、キーは自分で決めます(ここは例えと合いません)。

ちょっと確認

Q14択

オブジェクトストレージに置くのに一番向いているものは?

例えを外して、実際のしくみ

ここからは実際のしくみ
しくみ

バケットという入れ物を作り、その中に「reports/2026/october.pdf」のような名前(キー)をつけてファイルを入れます。出し入れはインターネットの通信(HTTPS →15)で行うので、サーバーがなくても、権限があればプログラムやコマンドから使えます

ディスクとの使い分け

サーバーのディスク(ブロックストレージ)は、つないだサーバーから使う、作るときに大きさを決める、中身を少しずつ書き直せる、という性質があります。自分の机の引き出しのように、すぐ手が届いて少しずつ書き直せるかわりに、その机(サーバー)からしか使えません。OSやデータベースのように、サーバーにつないで細かく読み書きするものに使います。オブジェクトストレージは、アップロードされた資料、画像、ログ、バックアップのように、ファイルをまとめて長く預けておくものに使います。サーバーとは別の場所なので、サーバーを消しても残ります(→27 バックアップ)

公開しない設定のまま使う

AWSでは、新しく作ったバケットは、はじめから公開をふせぐ設定(ブロックパブリックアクセス)がオンになっています。わざわざこの設定を外して、バケットやファイルを「誰でも読める」設定にすると、URLを知った人なら社外の人でも中身を見られます。間違った公開設定は、情報漏えいのよくある原因の1つです。社内向けのファイルは公開せず、IAM(→23)のロールで、必要なプログラムや人だけに読み書きを許します

ほかのクラウドと料金

Google Cloud では Cloud Storage、Azure では Blob Storage が同じ役割です。料金は、預けた量のほかに、出し入れの回数(リクエスト)や、インターネットへ送り出したデータの量でもかかります(入れるほうの通信は無料です)。くわしくは各社の料金ページで確かめます

このページのまとめ

オブジェクトストレージ
ファイルに名前をつけて、まるごと預けるクラウドの保管場所
バケット
ファイルを入れる入れ物(AWSの呼び方)
オブジェクト・キー
預けたファイルと、その名前
ブロックストレージ
サーバーにつないで使うディスク。細かく読み書きするもの向け

先輩のひとことの意味

先輩「ファイルとバックアップはS3に置いて。サーバーのディスクには置かないでね」

社員の資料やバックアップをサーバーのディスクに置くと、サーバーを消したり壊れたりしたときに一緒になくなります。サーバーとは別の保管場所であるオブジェクトストレージ(S3)に置いておけば、サーバーに何かあってもファイルは残る、という意味です。

練習問題で確かめる

Q2先輩のひとこと
先輩「そのバケット、誰でも見られる設定になってない?」

何が問題?

参考資料

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